テリルジー200の値段と薬価・自己負担額を解説

テリルジー200の値段と薬価・自己負担額を解説

テリルジー200の値段を、14吸入用・30吸入用の薬価と保険適用時の自己負担額から解説。100との違いや薬局会計の内訳、吸入指導の注意点も整理します。医療従事者は患者の費用相談にどう対応すればよいでしょうか?

テリルジー200の値段の基礎知識と核心ガイド

テリルジー200の薬価と負担額の目安
30吸入用の薬価は9,673.8円

30吸入用は1キット9,673.8円。3割負担では薬剤費のみで約2,902円が目安です。

窓口負担は薬価だけで決まらない

薬局では薬剤料に調剤基本料や薬学管理料などが加わるため、実際の会計は薬剤費だけの試算と異なります。

200の適応は気管支喘息

200は3成分の併用が必要な気管支喘息に使用します。100にはCOPDの適応もあり、区別が必要です。


テリルジー200の値段はいくら?規格別の薬価



テリルジー200エリプタの薬価は、14吸入用が1キット4,568.8円、30吸入用が1キット9,673.8円です。2026年10月6日の調査で確認した薬価情報では、この金額が掲載されています。保険診療で3割負担の場合、薬価に負担割合を単純に掛けた薬剤費の目安は、14吸入用で約1,371円、30吸入用で約2,902円となります。ただし、これは薬剤費部分の概算であり、薬局で支払う総額ではありません。


参考)医療用医薬品 : テリルジー (テリルジー100エリプタ14…
「テリルジー200 値段」という検索では、薬そのものの価格を知りたい場合と、処方を受けた際の実際の支払額を知りたい場合が混在します。医療従事者が説明するときは、まず薬価、薬剤費の自己負担目安、調剤などを含む窓口負担を分けて示すと、患者との認識のずれを防ぎやすくなります。薬局の領収証には薬剤料だけでなく調剤基本料や薬学管理料なども記載され、会計はこれらを含めて計算されます。


参考)領収証の見かた 薬局編/大阪府(おおさかふ)ホームページ […
また、名称に含まれる「200」と「30吸入用」は意味が異なります。200は配合される吸入ステロイド成分、フルチカゾンフランカルボン酸エステルの1ブリスター中の量が200μgであることを示します。一方、14吸入用と30吸入用は、吸入器に用意された投与回数の違いです。200が200回分を意味するわけではなく、14吸入用と30吸入用で1吸入当たりの成分量が異なるわけでもありません。


参考)https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/340278_2290804G1022_1_07
添付文書上、気管支喘息では通常、成人にテリルジー100を1日1回1吸入投与し、症状に応じてテリルジー200を1日1回1吸入投与します。そのため、指示どおり使用した場合、200の14吸入用1キットは14日分、30吸入用1キットは30日分に相当します。費用を案内するときには、「1本いくら」だけでなく、「何日分の処方か」も併せて確認することが重要です。


KEGG MEDICUS:テリルジーの規格別薬価・医薬品情報


1割・2割・3割負担の目安と薬局会計の内訳

次の表は、テリルジー200エリプタを1キット処方した場合の薬価と、薬価に各負担割合を掛けた概算です。金額は1円単位に四捨五入しています。保険請求では薬価を診療報酬点数に換算し、他の算定項目と合算して窓口負担を求めるため、表の金額がそのまま請求されるわけではありません。患者向け資料には「薬剤費のみの目安」と明記してください。






項目 基準・内容 備考
200・14吸入用の薬価 4,568.8円/キット 1日1回1吸入で14日分。
200・14吸入用の自己負担目安 1割:約457円、2割:約914円、3割:約1,371円 薬価に負担割合を掛けた薬剤費のみの概算。
200・30吸入用の薬価 9,673.8円/キット 1日1回1吸入で30日分。
200・30吸入用の自己負担目安 1割:約967円、2割:約1,935円、3割:約2,902円 薬価に負担割合を掛けた薬剤費のみの概算。
薬局での実際の支払額 薬剤料、調剤基本料、薬剤調製料、薬学管理料などから算定 算定項目と患者の負担割合などにより異なる。
診療報酬点数 1点=10円 薬価の単純な割合計算とは端数処理が異なる。

例えば、3割負担の患者に30吸入用を1キット処方する場面では、「この吸入薬の薬剤費部分はおよそ2,900円ですが、薬局では調剤や服薬指導などの費用も加わります」と説明できます。「30日分の支払額は2,902円です」と断定すると、会計時の差額が疑問や不信感につながりかねません。薬剤費だけの試算と、薬局の総請求額の見積もりは分けて案内する必要があります。


薬局ごとの会計差を尋ねられた場合も、薬価と調剤報酬の違いを確認します。調剤基本料は薬局の機能や処方箋の受付状況などによって異なり、薬学管理料は服薬指導や情報提供などに対する評価です。同じ製剤を同じ数量受け取っても、算定される項目が異なれば総額に差が生じます。「薬の値段が違う」と一括りにせず、調剤明細書のどの項目が変わったかを確認する説明が適切です。


なお、医療機関での診察などの費用は、ここで示した薬剤費の概算には含みません。費用相談では、患者が薬局の支払いだけを尋ねているのか、受診全体の負担を尋ねているのかを確認します。また、患者に適用される負担割合や公費負担の有無を確認せず、一律に3割負担の金額だけを伝えることは避けてください。実際の請求額は、その患者の会計条件に基づいて案内します。


大阪府:領収証の見かた・薬局編


テリルジー100との価格差と適応の違い

テリルジー100エリプタの薬価は、14吸入用が4,020.7円、30吸入用が8,502.3円です。200との差額は、14吸入用で548.1円、30吸入用で1,171.5円となります。3割負担で薬価差だけを単純計算すると、患者負担の差はそれぞれ約164円、約351円です。この差額は費用相談の参考にはなりますが、価格だけで規格を選択する根拠にはなりません。







比較項目 テリルジー100 テリルジー200
14吸入用の薬価 4,020.7円 4,568.8円。
30吸入用の薬価 8,502.3円 9,673.8円。
フルチカゾンフランカルボン酸エステル 100μg/ブリスター 200μg/ブリスター。
ウメクリジニウム・ビランテロール 62.5μg・25μg/ブリスター 62.5μg・25μg/ブリスター。
承認された適応 3成分の併用が必要な気管支喘息、およびCOPDの諸症状の緩解 3成分の併用が必要な気管支喘息。

100と200の違いは、3成分すべてが倍量になることではありません。増えるのは吸入ステロイドであるフルチカゾンフランカルボン酸エステルの量であり、長時間作用性吸入抗コリン剤のウメクリジニウムと、長時間作用性吸入β2刺激剤のビランテロールの量は共通です。そのため、「200は100の2倍効く」「価格が高いほど適している」という説明はできません。


  • テリルジー200の適応は、吸入ステロイド剤・長時間作用性吸入抗コリン剤・長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な気管支喘息です。

  • COPDの諸症状の緩解に承認されているのはテリルジー100であり、200を単純な上位規格として扱うことはできません。

  • 喘息では定期的に診察し、吸入ステロイドの投与量を患者ごとにコントロール可能な最少用量へ調節することが添付文書に記載されています。

  • 患者自身の判断による使用中止は避けるよう指導し、規格変更の相談は処方医につなげます。

費用負担を理由に100への変更を希望された場合は、患者の希望を受け止めつつ、症状と治療内容の再評価が必要であると説明します。200を隔日に使って費用を抑えたり、100を2吸入して200の代わりにしたりする方法を提案してはいけません。100を2吸入すると、ステロイドだけでなく他の2成分も倍量となり、承認された1日1回1吸入の用法から外れます。


PMDA:テリルジー100・200エリプタの電子添文


14吸入用と30吸入用を比較する際の注意点

14吸入用と30吸入用では、1キット当たりの値段だけを見ると14吸入用が安く見えます。しかし、使用できる日数が異なるため、継続治療の費用を比較する際には同じ期間に換算する必要があります。200の薬価を吸入回数で割ると、14吸入用は1吸入当たり約326.3円、30吸入用は約322.5円です。30吸入用のほうが1吸入当たりの薬価はわずかに低いものの、大幅な価格差ではありません。


例えば、14吸入用2キットの薬価合計は9,137.6円で、28日分に相当します。一方、30吸入用1キットは9,673.8円で30日分です。9,137.6円と9,673.8円だけを比べて「14吸入用2本のほうが安い」と説明すると、2日分の違いを見落とします。患者に費用を示す際は、処方数量と使用日数を併記することで、比較の条件を明確にできます。


また、処方されるキット数が増えれば、その回の薬剤費は増えます。30吸入用2キットであれば薬価合計は19,347.6円で、3割負担を単純に掛けた薬剤費の目安は約5,804円です。ただし、これは60日分の薬剤費であり、30日分の費用が突然倍になったという意味ではありません。前回と今回の会計を比較する相談では、最初に受け取った日数と数量の違いを確認してください。


規格と数量の検討は、費用だけでなく、症状の経過、処方医が判断する受診間隔、患者の使用状況と合わせて行います。添付文書では、喘息患者を定期的に診察すること、正しい用法でも効果が認められない場合に漫然と投与を継続しないことが求められています。費用面の利便性を優先して、必要な診療や治療評価を省略する説明は避けるべきです。


患者向けの費用案内を作成する場合も、「1か月分」という表現だけで済ませず、「30吸入用1キット、1日1回1吸入で30日分」と記載するほうが正確です。さらに、薬価情報の確認日、対象規格、負担割合、薬剤費のみの試算であることをそろえて表示します。これにより、異なる規格や数量の情報が混在した場合でも、患者が自分の処方と照合しやすくなります。



費用相談と併せて確認したい吸入指導・安全性

テリルジー200の費用相談では、支払額の説明と同時に、処方された薬を適切に使用できているかも確認します。本剤は毎日規則正しく使用する薬であり、すでに発現した喘息発作を速やかに軽減する薬ではありません。患者には維持治療薬としての役割と、急性症状時に使用する別の薬の役割を区別して説明し、息苦しいときにテリルジーを追加吸入しないよう伝えます。


吸入は1日1回、なるべく同じ時間帯に行うよう指導します。患者向けの「くすりのしおり」では、吸入を忘れた場合は気づいた時点で1回分を吸入する一方、1日1回を超えて吸入せず、2回分を一度に吸入しないよう案内されています。費用が気になる患者であっても、吸入回数を自己調整して節約するのではなく、処方医や薬剤師に相談する行動につなげることが大切です。


薬剤交付時には使用説明書を渡し、使用方法を十分に説明します。電子添文では、防湿のためのアルミ包装は使用開始直前に開封すること、口腔内への吸入投与にのみ使用すること、吸入後にうがいを行うことが記載されています。うがいは口腔咽頭カンジダ症や嗄声の予防を目的としており、うがいが困難な患者には口腔内をすすぐよう指導します。費用の説明だけで交付を終えず、患者が実際に使える状態かを確認してください。


安全性の確認では、有効な抗菌剤の存在しない感染症、深在性真菌症、閉塞隅角緑内障、前立腺肥大などによる排尿障害、本剤成分への過敏症の既往が禁忌に該当します。また、CYP3A4阻害作用を有する薬剤、β遮断薬、QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤などには併用注意があります。費用を理由とする治療変更の相談でも、併存疾患や併用薬の確認を省略してはいけません。


本剤の投与中に急性症状への薬の使用量が増えたり、その効果が十分でなくなったりした場合は、疾患の管理が不十分である可能性があり、速やかな受診が必要です。費用への不安から患者が受診を控えたり、自己判断で維持治療を中止したりしないよう、相談先と受診の必要性を具体的に伝えます。テリルジー200の値段を説明する目的は、単に数字を伝えることではなく、必要な治療を安全に継続できるよう支援することにあります。


くすりのしおり:テリルジー200エリプタ30吸入用の患者向け情報
本記事の薬価は2026年10月6日に確認した公開情報に基づき、用法・適応・安全性は確認できた2025年8月改訂の電子添文を参照しています。薬価や添付文書は更新される可能性があるため、実際の処方・調剤では最新情報を確認してください。自己負担額の試算は薬剤費部分の目安であり、個別の診療費・調剤費を含む請求額を保証するものではありません。


参考)テリルジー200エリプタ14吸入用 薬価4,568.80円・…

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