

| 項目 | 基準・内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 疼痛の分布 | 片側の咽頭痛、嚥下時痛、耳痛、頸部痛など | |
| 粘膜所見 | 片側に偏った水疱や白苔様の粘膜疹 | |
| 発声の異常 | 嗄声、声帯運動の低下・麻痺 | 喉頭内視鏡で左右の声帯運動を確認します。 |
| 嚥下の異常 | 嚥下困難、鼻咽腔への逆流、咽頭の唾液貯留など | |
| 関連する神経症状 | 味覚障害、顔面神経麻痺、難聴、めまいなど |
VZV感染の確認には、PCRによるウイルスDNA検出が有用です。CDCは、帯状疱疹の確認に最も有用な検査としてPCRを挙げています。皮膚病変があれば水疱内容液や痂皮などが検体になりますが、咽喉頭の病変では採取部位、検体の種類、施設で利用可能な検査法を検査部門と確認する必要があります。皮膚病変に関する検査性能を、そのまま咽喉頭ぬぐい液などへ当てはめないことが重要です。
参考)Clinical Overview of Shingles …
CDC:帯状疱疹の病態・検査・治療に関する医療従事者向け情報
東京逓信病院:音声障害(声帯麻痺)の診断と原因検索
治療の基本は、病状に応じた抗ウイルス療法と機能障害への対応です。帯状疱疹に用いられる代表的な抗ウイルス薬には、アシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビルがあります。これらは皮疹の消退を促し、新たな病変やウイルス排出を減らし、急性期疼痛を軽減します。一般的な帯状疱疹では早期開始が重要で、CDCは症状出現から72時間以内の治療が最も有効としています。
感染対策では、帯状疱疹の患者からVZVが伝播した場合、免疫のない人には帯状疱疹ではなく水痘が起こり得ることを説明します。活動性の皮膚病変では、水疱内容液への接触や、水疱由来のウイルス粒子の吸入による伝播が問題となります。皮膚病変は可能な範囲で被覆し、手指衛生を徹底するとともに、水痘に対する免疫がない人への曝露を避けます。