

また、高眼圧症と緑内障を区別する必要があります。高眼圧症は、眼圧が統計学的な正常上限を超える一方、視神経や視野に異常を認めない状態です。緑内障では特徴的な視神経障害や視野変化が問題となるため、高眼圧症の眼圧下降試験を「緑内障の視野悪化を防いだ研究」と読み替えてはいけません。
参考)https://www.nichigan.or.jp/Portals/0/resources/member/guideline/glaucoma5th.pdf
日本緑内障学会:緑内障診療ガイドライン第5版
| 項目 | 基準・内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 日本人対象研究 | 原発開放隅角緑内障18人29眼、追加摂取4週間 | |
| 国内研究の配合量 | 松樹皮抽出物40mg+ビルベリー果実抽出物90mg/日 | |
| 国内研究の眼圧 | 17.2mmHgから15.7mmHgへ低下 | |
| 2010年の海外研究 | 無症候性高眼圧症79人を3群に割り付け、24週間評価 | |
| 海外研究の配合量 | 松樹皮抽出物40mg+ビルベリー抽出物80mg/日 | |
| 海外研究の併用結果 | 24週時点で併用群23.0mmHg、ラタノプロスト群27.2mmHg |
緑内障治療で眼圧は重要な指標ですが、最終的な目的は視機能と生活の質を維持することです。日本緑内障学会の第5版ガイドラインは、眼圧下降をエビデンスに基づく最も確実な治療として位置づけています。一方で、補完療法、代替療法、漢方薬やサプリメントが緑内障治療に有効とする信頼性の高いエビデンスはない、と記載しています。この記載は2022年公表の第5版における評価として理解する必要があります。
例えば、点眼中の眼圧が17mmHgで推移している患者が、サプリメント開始後に一度15mmHgを示したとしても、その1回の測定だけで有効性を確定することはできません。眼圧には日内・季節・体位による変動があり、角膜の性状も測定値に影響します。測定条件と継続的な推移を確認し、視野検査やOCTによる構造評価を併せて治療の妥当性を判断する必要があります。

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