アレルギーによる鼻詰まりの機序と診断・治療の実践

アレルギーによる鼻詰まりの機序と診断・治療の実践

アレルギーによる鼻詰まりを、炎症の機序、問診と検査、鑑別診断、薬物療法、長期管理から解説します。医療従事者は鼻閉の背景と治療反応をどう評価し、点鼻薬の適正使用や専門診療への連携につなげればよいのでしょうか?

鼻詰まりとアレルギーの基礎知識・診断治療ガイド

アレルギー性鼻閉の診断と治療の要点
鼻閉の主体は鼻粘膜の腫脹

鼻詰まりは鼻汁だけでなく粘膜の腫脹で起こり、即時相と遅発相のアレルギー反応が症状に関与します。

感作と症状の一致を確認

特異的IgEの陽性だけで原因を決めず、発症時期や曝露状況、鼻腔所見を合わせて診断します。

点鼻薬の役割を区別する

鼻噴霧用ステロイド薬は定期使用が基本で、血管収縮薬は連用による薬剤性鼻炎に注意が必要です。

アレルギーで鼻詰まりが起こる仕組み


問診・鼻腔所見・検査で原因を見極める

項目 基準・内容 備考
症状と病歴 くしゃみ、水様性鼻漏、鼻閉、鼻のかゆみと、発症時期・曝露状況を確認する 検査結果と実際の症状が一致するかを判断する基礎となる
鼻腔内所見 鼻粘膜の状態、鼻汁の性状、鼻腔内の病変などを評価する アレルギー以外の原因や併存病変も検討する
血清特異的IgE検査・皮膚テスト 特定のアレルゲンに対する感作の有無を調べる 陽性だけで症状の原因と断定しない
鼻汁好酸球検査 鼻汁中の好酸球を確認し、好酸球性炎症を評価する ほかの検査や臨床経過と組み合わせて解釈する
鼻誘発試験 アレルゲンによる鼻症状の誘発を評価する 2024年版の解説では、標準的な誘発方法の実施上の課題が指摘されている

鼻詰まりをアレルギーだけで説明しない鑑別診断

鼻閉型を意識した薬物療法と点鼻薬の適正使用

抗原回避・免疫療法・専門診療を組み合わせた長期管理

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「アレルギー性鼻炎」




チーム医療と患者教育に役立つ 小児アレルギーエデュケーターテキスト 改訂第4版