

日本肝臓学会の奈良宣言では、ALTが30 U/Lを超えていた場合、まずかかりつけ医などを受診することを勧めています。この数値は肝疾患の早期発見につなげる目安であり、サプリメント関連肝障害の診断基準ではありません。軽度上昇だから放置することも、ALTが30を超えたという理由だけでサプリメントが原因と決めつけることも避けます。
jsh.or(https://www.jsh.or.jp/medical/nara_sengen/ippan.html)
日本肝臓学会:奈良宣言・一般の方向け解説
肝障害との関連が報告されている植物由来成分には、緑茶抽出物、ウコン・クルクミン、アシュワガンダ、ガルシニア・カンボジアなどがあります。ただし、症例報告や登録研究から得られた関連性を、そのまま全製品の危険度や摂取者全体の発症率として扱うことはできません。成分名だけでなく、抽出・濃縮の有無、含有量、複合製品かどうかを確認します。
gov(https://www.gov.uk/government/publications/14th-july-2026-committee-on-toxicity-meeting/herb-induced-liver-injury)
| 項目 | 基準・内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 緑茶抽出物 | 濃縮エキスを含む製品で肝障害との関連が報告されている | 通常の飲用緑茶と濃縮抽出物を同一視しない |
| ウコン・クルクミン | サプリメント摂取に関連する肝障害の報告がある | 少量摂取でも特異体質性の反応を完全には否定できない |
| アシュワガンダ | 胆汁うっ滞型や混合型の肝障害が報告されている | 黄疸やそう痒を伴う症例にも注意する |
| 複数成分配合製品 | 複数のハーブや抽出物を含むことがある | 個々の原因成分の特定が難しく、製品単位での情報収集が必要 |
| AST・ALTの上昇 | AASLDでは基準上限の5倍を超える上昇を、臨床的に重要なDILIを捉える基準の一つとしている | 原則として24時間以上離れた2回の測定で確認するが、対応を待つための基準ではない |
| ALPの上昇 | AASLDでは基準上限の2倍を超える上昇も基準の一つとしている | 肝胆道由来かを評価し、胆道閉塞なども鑑別する |
| ビリルビン・PT-INR | 肝酵素上昇に総ビリルビン2.5 mg/dL超、またはINR 1.5超を伴う場合も重要な基準に該当する | 重症度評価を優先し、抗凝固薬など検査値に影響する要因も確認する |

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